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声の個性と悩み★アートジャム [No.2]
声帯のしくみ [2013/7/31]


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声の個性と悩み★アートジャム [No.2] 声帯のしくみ
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お元気ですか。アートジャムの石神です。

 

今回のメルマガは別のテーマで書こうと思っていましたが、その前に、発声の基本について知ってほしいと思いましたので、とりあえず声帯について書くことにしました。

 

声帯は、人間にとってとても重要な器官ですが、歌手や俳優やアナウンサーなど、声を大事にする職業の人以外は、あまり関心を持っていないようです。

でも発声についての基本を知りたい場合は外せない問題ですので、一度は知っていただきたいと思います。

まず、次の動画をご覧ください。

 

「声帯のしくみ」(約4分)

 

動画では、わかりやすくするために簡略な説明をしています。

実際の声帯の動きは、動画の説明とは多少違うので、以下に少し補足します。

以下の説明はやや専門的な内容になりますので、関心がある方のみお読みください。

 

「声帯の位置」

ここでは肺を横隔膜が押し上げて圧縮すると説明しましたが、これは腹式呼吸の場合の動きです。胸式呼吸の場合は、肋骨が狭くなったり広がったりして、肺を圧縮したり広げたりしますので、この図とは違ってきます。

 

「声帯の形」

声帯は、喉頭内視鏡(ファイバースコープ)を鼻や口から挿入して見ると、このような形をしています。

ところが、解剖学や音声学の専門書を見ると、声帯の図は、これとは上下が逆になった図が多くみられます。

参考:2種類の声帯図

声帯の向き

 

なぜでしょうか?

 

実は、解剖学などでは、声帯を見るのに喉頭鏡(こうとうきょう)という、柄のついた小さな丸い鏡で口から喉を覗く場合の図が多いのです。

参考:喉頭鏡

喉頭鏡

 

その場合、鏡に映った声帯を見ることになるため、声帯の前側(顔側)が上に、後ろ側(頭部側)が下になります。つまり図の上下関係が逆になります。

 

それに対して、ファイバースコープで見た場合は、像は逆にならないで、そのままの上下関係で見えるため、声帯の前側(顔側)が下に、後ろ側(頭部側)が上になります。

この方が感覚的にわかりやすいですね。

 

「高い声・低い声と大きい声・小さい声」

人の声帯と声の高さや大きさの関係を説明する際に、よくギターなどの弦楽器がたとえられます。

 

声の高さの場合は、

声帯を緊張させる ≒ ギターの弦を強く張る → 音が高くなる
声帯を緩める  ≒ ギターの弦をゆるく張る → 音が低くなる

となります。

 

これに対して、声の大きさの問題は、実際はもっと複雑です。

声帯に強い息を送る ≒ ギターの弦を強く弾く → 音が大きくなる
声帯弱い息を送る  ≒ ギターの弦を弱く弾く → 音が小さくなる

となるのは確かですが、

声帯を厚くする ≒ ギターの太い弦を弾く → 音が低くなる
声帯を薄くする ≒ ギターの細い弦を弾く → 音が高くなる

ということでもあります。

 

つまり、

声帯を厚くして強い息を送る ≒ ギターの太い弦を強く弾く → 音が大きく、低くなる

声帯を薄くして弱い息を送る ≒ ギターの細い弦を弱く弾く → 音が小さく、高くなる

ということにもなります。

 

実際に声を出す場合は、自分の声帯の状態がどうなっているのか、よくわからないと思います。声帯が緊張しているのか、緩んでいるのか、厚くなっているか、薄くなっているのか、よくわかりません。

しかし、声帯に強い力を入れて締める、といった感覚であればわかると思います。

 

声帯を前から見た断面図:
声帯はこの動画のように、接している部分が単に震えるのではなく、下から上へ向かって波打つように素早く動きます。それを振動数だけ繰り返します。

 

「男性の声と女性の声」

この違いは明白ですね。

ただし、背がとても高い女性は男性並みの低い声を出すことがありますし、背がとても低い男性は女性並みの高い声を出すことがあります。

一般に、

背が高い → 声帯が長い → 低い声が出やすい

背が低い → 声帯が短い → 高い声が出やすい

という統計的な関係がありますので、時たま、男女の性別を超えたような声を出す人もいるのです。

 

「声域」

高い声から低い声まで出せる範囲を声域といいます。

歌声の場合は、この声域の限界まで広げた声を出すことがあります。

いかし、会話の声(話声位)の場合は、声の範囲はとても狭くなります。

そのため、練習すれば、会話の声の範囲を高くしたり、低くしたりするのは、比較的簡単にできます。

普段は、声帯の能力を目いっぱい使っているわけではないので、その気になれば、声の質や大きさなどを改善できる余地はかなりあるのです。

 

声帯の基本知識については、ほかにもいろいろな情報がインターネットに載っていますので、関心のある方はお調べください。

 

では、次回のメルマガでお会いしましょう。

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

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