ドイツの科学出版社が中国人の論文を取り消し~論文不正あれこれ

危険な論文
ネット社会になってから、いろいろと論文不正が話題になってきました。

最近のニュースとしては、

著名なドイツの科学出版社シュプリンガーが先週、査読に偽りがあった論文64編を取り消したと発表し、世界中で話題になったが、中国では誰がその論文を執筆したかで騒ぎになっている。

シュプリンガーは発表文で、「編集者のチェックによって電子メールアドレスが偽物であることが分かり、その後の内部調査で査読のリポートがねつ造であることを突き止めた論文64編を取り消した」と述べた。論文のタイトルや執筆者は明らかにされていない。

3月にも同様のことがあった。英国の出版社バイオメッド・セントラルが、偽査読があった論文43編を取り消したが、ほとんどの論文の執筆者が中国人だった。

しかし、

シュプリンガーのウィリアム・カーティス執行役副社長(出版・医療・生物医学担当)は、「中国の研究者が発表する論文の多くは質が高く革新性に富んでいる」とし、「(削除された)論文は、シュプリンガーが昨年中国の執筆者から掲載の申請を受けたものの0.05%以下にすぎない」と述べた。

医療ジャーナリストで、「リトラクション(撤回)・ウオッチ」というブログの共同創設者でもあるアイバン・オランスキー氏によると、過去3年間で250本の論文が偽査読で撤回されている。同氏によれば、撤回された論文の半数以上が中国本土および台湾に拠点を置く科学者の論文だが、この問題はイランやパキスタンのほか、韓国でも見受けられる。これらの国では論文発表が研究者の報酬に大きく影響する。

[上記の出典:独出版社が取り消した論文の執筆者、大半が中国人|THE WALL STREET JOURNAL

日本以外でも論文不正は多いようです。科学者といっても、まじめな人ばかりではないわけですね。

世界の医療論文データベースPubMedに「撤回論文」と登録されたバイオ医学・ライフサイエンス関連の研究論文は、2012年5月段階で計2,047件もあります。全部詳しく審査した結果が米国科学アカデミー紀要(PNAS)に載ってるんですが、Error(凡ミス)による撤回はたったの21.3%で、圧倒的に多かったのが不正行為による撤回(67.4%)でした。

内訳は…

・Fraud/Suspected Fraud: 捏造/捏造疑惑(43.4%)
・Duplicate Publication: 多重出版(14.2%)
・Plagiarism: 盗作(9.8%)

しかしまあ、調べて不正が実際に認められたケースは増加していないそうなので、告発が増えたのは、みんなの意識の高まり、通報がネットで楽にできるようになったことが、その原因と考えられます。

[出典:世界的に科学論文の撤回が増えている。その理由|GIZMODE

ちなみに、

日本の小保方 晴子氏のSTAP論文
ドイツ人物理学者 ヤン・ヘンドリック・シェーン氏の不正(高温超電導)
韓国人生物学者 黄禹錫氏の不正(ヒトES細胞)

を「世界3大研究不正」と言うそうです。
[参考:STAP細胞が『世界3大研究不正』とされた衝撃|YAHOO!ニュース

小保方 晴子氏の場合、今でもファンが多く、なんと、「小保方博士の不正な報道を追及する有志の会」というグループもあるようです。

私たちは小保方博士への人権を無視した科学的根拠に基づかない不当な報道に抗議する、有志の会です。 小保方博士への不当な報道について抗議、糾弾するとともに、その背景、責任を追及して行こうと行動を起こしました。

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