声の悩み

鼻声・鼻づまりの声

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悩み

あなたは、話している時に相手から、「鼻風邪をひいているの?」とか「鼻がどうかしたの?」と言われたことはありませんか? 

鼻風邪をひいているわけではないのに、いつも、鼻づまりのような声でしか出ない、ということはないですか?

どこか鼻に違和感はないですか?

鼻声自体は不快な声ではありませんが、その程度が過ぎると聞きにくい声になります。

では、鼻声は、どうして起きるのでしょうか?

原因

鼻声は鼻にかかった声とも言いますが、これには、実は、2種類あります。

それらは、

  1. 鼻づまりの声(閉鼻声・へいびせい)

  2. 鼻に抜ける声(開鼻声・かいびせい)

の2つです。

普通は、鼻声と言うと、鼻づまりの声の方を言うようです。

まず、鼻づまりの声について考えてみましょう。

鼻づまりになると、息が鼻からほとんど抜けなくなり、音が鼻で共鳴しなくなります。鼻声は、非鼻音(ひ・びおん)と言われることもあります。

鼻づまりの声の原因は、2つ考えられます。

  1. 鼻の病気にかかっていて、常に、鼻づまりしている。

  2. 鼻はほぼ正常だが、鼻に息を通さない発声方法が習慣化している。

鼻づまりの声になると、高い共鳴周波数成分(3000Hz以上)が出にくいので、柔らかな、丸い声になります。しかし、滑舌はやや悪くなり、歯切れの良い言葉が出にくくなります。

昔の鉄道の駅員が、マイクを使ってホーム上で響かせていた声が、典型的な鼻づまりの声です。

もし、あなたが鼻の病気にかかっていて、常に鼻づまりしている場合は、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎(蓄膿症など)、あるいは、鼻中隔弯曲症などにかかっているかもしれません。

その場合は、どの音を発音してもすべて鼻づまりの声になってしまいます。また、普段、鼻呼吸ができないので、口呼吸になってしまい、口や喉が乾燥しやすく、風邪をひきやすくなります。また、完全な鼻音(撥音「ン」など)ができないので、それに近い、あいまいな音を、口から息を出して発音することになります。

ところで、正常な人でも、鼻づまりの鼻声を出すことができます。「ナ ニ ヌ ネ ノ」を発音すると、誰でも鼻づまりの声になります。これらの声は、鼻をつまんでいても、鼻を開放している場合と同じように出すことができるのです。

次に、こうした鼻づまりの声に対して、もう一つの鼻声、つまり、鼻に抜ける声(開鼻声)について考えてみましょう。

鼻に抜ける声は、鼻に響く声とか、鼻音(びおん)とも言われます。

撥音「ン」や鼻濁音の「ガ」の頭子音は、鼻づまりの声ではなく、鼻から抜ける声です。これらの鼻音は、鼻をつまむと、息が鼻から抜けなくなるため、発音できなくなります。

鼻に抜ける声の原因は、2つ考えられます。

  1. 口蓋裂(こうがいれつ)などの病気にかかっていて、常に、鼻に向けて息が大量に流れる。

  2. 口蓋は正常だが、鼻に息を大量に通す発声方法が習慣化している。息が口に通り抜ける通路を舌がふさいでいるため、息の大部分が鼻に抜けてしまう。この原因としては、舌の筋力不足が考えられます。

口蓋裂とは、鼻腔(はな)も口腔(くち)を隔てる口蓋突起の発達が不完全で、避けた状態になる病気です。普通は、赤ちゃんの段階で発見されて、手術を受けるので、大人で口蓋裂になっている方はほとんどいないでしょう。

鼻に抜ける声になると、破裂音の「バ」が「ナ」に近い音に発音されたりしますので、相手に聞き間違いが多くなります。

ところで、普通の発声では、息は鼻と口の両方に抜けています。つまり、鼻からの声と口からの声が適度に両方出ていて、相手にはそれらが混じり合って聞こえます。

なお、正常な人でも、鼻の両側は常時開通しているわけではなく、鼻の片側はほとんどつまっています。鼻呼吸は片側のみで行われ、その間、他方の鼻は休んでいるからです。したがって、鼻に抜ける声は、開通している鼻からのみ発音されるわけです。2時間半ぐらいの周期で開通している鼻は切り替わります。

ここで、鼻声の種類を整理してみましょう。少しわかりにくいですが、

鼻づまりの鼻声=閉鼻声=非鼻音=通常の鼻声 …… 「ナ」など

鼻に抜ける鼻声=開鼻声=鼻音=その他の鼻声 …… 「ン」など

となります。

どちらの鼻声にしても、病気が原因で起きている場合は、どの音を発音してもすべてその鼻声になってしまいます。また、完全な発音ができなく、あいまいな音を発音することしかできません。

それに対して、病気ではなく、日頃の習慣から鼻声を出している場合は、その気になれば完全な発音をすることも可能です。そのため、必ずしも、不自然な、聞き苦しい発音になるわけではありません。

改善方法

病気にかかっている場合は、病院で治療を受けましょう。そうしない限り、鼻声をやめることはできません。

病気ではない場合は、鼻づまりの鼻声鼻に抜ける鼻声も、発声が極端に不自然でない限り、鼻声はそのまま放置しても大丈夫です。鼻声は、柔らかく、丸い声なので、好む人も多いくらいです。俳優では、草刈正雄さんや仲間由紀恵さんが魅力的な鼻声です。

なお、舌の筋力不足が原因で鼻に抜ける鼻声になっている場合は、舌の筋力トレーニングを行うことによって、鼻声の程度を下げることができます。

口を閉じているときは、舌は上顎に接しているのが正常な状態です。しかし、舌の筋肉が衰えると舌全体が下がってきて(低位舌)、息の流れを阻害し、息が鼻に抜けやすくなることがあります。。

舌の筋肉を鍛えたい場合は、NHKの「ためしてガッテン」で紹介された「カンタン舌体操」が効果的です。その方法は、「ベロは宝」(べろはたから)を強く、一音ずつはっきりと、1日20回発音するというものです。「べ」は思いっきり舌を真下に突き出して発音します。舌を出したり戻したりすることで、舌の位置を高く持ちあげる筋肉を鍛えられます。「ろ」と「ら」は舌をなめらかに動かすための運動です。「た」と「か」は舌先そして舌の奥を強く上あごに押しつけて発音するため、食べ物をのどの奥に送る筋肉を鍛えます。この方法は、本来は食事の際のトラブルを防ぐための方法ですが、滑舌を改善する効果もあります。

もう一つの舌を鍛える方法としては、篠原さなえ氏の『「魅せる」声の作り方」』に詳しく紹介されている『「低位舌」を予防するレッスン』です。 少し大きめに口を開け、舌の最先端を上の歯の歯茎の少し後ろあたりにつけ、舌の裏の筋を伸ばします。その状態で、舌の先端を歯茎の後ろにつけたまま口を閉じ、舌全体をべたっと上顎に張りつけます。 舌がしっかりと上顎についている状態を確認し、その状態を常に(一日中)保ちます。寝る時は、寝入る瞬間まで、この状態を維持します。舌の位置を調節してもどうしてもこの状態にならない場合は、口に問題があるかもしれないので、歯科医などに見てもらったほうがよいでしょう。

しかし、いずれの種類の鼻声であっても、どうしても改善したい場合は、鼻に息を送ったり送らなかったりする訓練をボイストレーニングとして行うのが良いでしょう。

ボイストレーニングを行えば、鼻声を改善できるだけでなく、滑舌が良くなったり、性格が明るくなったりするといった副産物も期待できます。

こうしたトレーニングは、インターネットや書籍などを参考にして一人で練習することができます。しかし、もし、近所に教室がある場合は、教室に通って講師から直接指導を受けて練習した方が良いでしょう。もちろん、教室を選ぶ場合は、歌い方の教室ではなく、話し方の教室を選ぶ必要があります。

しかし、教室に通うほどには声が悪くはないと思える場合、自分でトレーニングをしてみるのも良いでしょう。




自分でできる簡単なボイストレーニング

鼻声を改善するボイストレーニングは、次のように行います。

まず、発声のための、リラックスするための準備運動をしましょう。

(準備運動については、ここを参照してください。)

次に、息を鼻に送ったり、送るのをやめたりする、息の調節の練習をします。

口の中の口蓋には、硬口蓋と軟口蓋がありますが、このうち、軟口蓋は意識的に位置を動かすことができます。

この軟口蓋の位置を調節することによって、息を鼻に向けて送ったり、口だけに向けて送ったりすることができます。

口を開けて、声を出さないで、息だけを出しながら、軟口蓋を動かしてみてください。鼻の穴の前に手を置いてみると、鼻から息が出ているか、いないかがわかります。

その状態で、声を出してみましょう。鼻の穴の前に手を置きながら声を出してみると、鼻から息が出ているか、いないかがわかりますね。鼻から息が出ていれば、鼻に抜ける声が出ています。そうでなく、鼻から息が出ていないならば、鼻づまりの声を出しているのです。

もし、鼻づまりの鼻声をやめたい場合は、意識的に息を鼻に送って発声する練習をしてください。撥音「ン」や鼻濁音の「ガ」を発音すると、鼻に息を送る感じがつかめるでしょう。その他の音も一通り出す練習をして、鼻に息を送れるようにしましょう。ただし、やりすぎると鼻に抜ける音が強くなりすぎて、不自然な声になります。

一方、鼻に抜ける鼻声をやめたい場合は、意識的に鼻づまりの状態を作って、息を口だけに送って発声する練習をしてください。ナ ニ ヌ ネ ノ」を発音すると、鼻に息を送る感じがつかめるでしょう。その他の音も一通り練習しましょう。もし、うまくゆかない場合は、鼻をつまんだ状態で発音して、鼻づまりの感じをつかんでください。ただし、やりすぎると鼻づまりの音が強くなりすぎて、不自然な声になります。

それができたら、本や新聞などから適当な文章を選び、それをできるだけはっきりと朗読してみましょう。言葉を適当な間で区切り、大きさのメリハリをつけて、聞きやすい言葉で発音しましょう。

これらの練習を繰り返します。

ただし、声を長時間にわたって出し続けると、声帯を傷つけてしまいます。発声練習は20分程度続けたら、その後、20分程度は休憩して、喉を休ませたほうがよいでしょう。

これらの練習をする場合、必ず自分の声を録音してそれを聞いてみて、効果が上がったかどうか確認してみましょう。もし、録音した自分の声が変に聞こえるようであれば、録音した声の項目を参照してください。

トレーニングは、少なくとも、1か月以上は続けてみましょう。また、トレーニングで効果が出ても、しばらく休めば元の状態に戻ってしまいます。全くやめてしまわないで、粘り強く訓練を続けることが必要です。

ただし、期待したほどの効果がいつまでも得られない場合は、独習はやめて、ボイストレーニングの教室に通ったほうが良いでしょう。

詳しい説明は、「ボイストレーニング」を参照してください。


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