声の悩み

低い声・低すぎる声

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悩み

あなたが女性の場合、「声が低いね」と言われたことはないでしょうか?

声が低いことは、男性の場合は全く問題ないでしょう。しかし、女性の場合、「男の人の声みたいだね」と言われたりすると、それがコンプレックスのもとになってしまいます。

もちろん、ここで「低い声」というのは、「音量が小さい」という意味ではなく、「音の周波数が低い」、「キーが低い」、「ピッチが低い」という意味です。(小さすぎる声については、ここを参照。)

声の大きさが適切で、滑舌がはっきりしているならば、低い声でも、学校や職場で何も問題は起きません。高いか低いかは、単なる好みの問題です。

もっとも、声が低すぎると発音が不鮮明になったり、声の通りが悪くなったりして、相手に言葉が伝わりにくくなります。

ところで、欧米の価値基準は子供中心ではなく大人中心です。つまり、「子供っぽい」よりも「大人っぽい」ほうが価値が高いのです。そのため、男性から見ても女性から見ても、高い声の女性は子供っぽいとして軽く扱われ、一方、低い声の女性は大人の女性として信頼され好まれる傾向があります。

声の専門家は、欧米の研究成果を取り入れていることが多いため、声の価値基準も欧米基準であることが多いのです。そのため、女性の高い声よりも低い声を好ましいと考える専門家が多いようです。

しかし、これとは逆に、日本を含む東南アジアでは、子供中心の価値基準、つまり、「かわいい」が重要な判断基準となっています。もちろん、低い声の女性も悪いものではないですが、高い声の女性は「かわいい」として好まれる傾向が強いのです。

特に、声の専門家でない男性の多くは、「かわいい声の女性」が大好きです。高齢の女性であっても、「かわいい声の女性はかわいい」のです。この傾向は当分変わらないでしょう。

あなた(女性)は、もし複数の人から「声が低い」と言われるのであれば、本当に低すぎるのかもしれません。

自分の声が低すぎるかどうかは、自分の声を録音して、それを聞き返してみればわかるでしょう。

では、どうして、そのようになるのでしょうか?

原因

一般的に、身長が高い人は声帯が長い傾向があり、声帯が長いと声は低くなります。(これを、ファントの法則と言います。) つまり、女性でも背が高く、生まれつき声帯が男性並みに長かったりすると、声はとても低くなります。このように、身長が高い人が声が低くなるのは、ある程度やむを得ないことです。

一方、声帯の長さが普通の場合でも、家族や友人などが皆、習慣的に低い周波数の声を出していれば、それにつられて、あなたの声も低くなることがあります。普段低音域ばかりで声を出していると、高音域を出しにくくなるのです。

あるいは、高音から低音まで幅広い周波数で声が出ている場合でも、口や喉などの容積がとても広いと、低い周波数の成分がよく共鳴して、全体として声が低く聞こえることがあります。

それでは、声を高くするには、どうしたらよいのでしょうか?

改善方法

普段の声が低い人でも、訓練によって、ある程度は声を高くすることができます。声を高くするための技術が知られているからです。

そのような発声訓練をボイストレーニングといいます。

ボイストレーニングを行えば、声が高くなるだけでなく、滑舌が良くなったり、また、性格が明るく積極的になったりといった副産物も期待できます。

こうしたトレーニングは、インターネットや書籍を参考にして独学することができます。しかし、近所に教室がある場合は、教室に通って講師から直接指導を受けたほうが良いでしょう。ただし、歌い方を訓練する教室ではなく、話し方を訓練する教室を選ぶ必要があります。

近くにボイストレーニング教室がない場合は、代わりに、話し方教室や、朗読サークルなどに参加するのも良いでしょう。

しかし、教室に通うほど症状が深刻ではない場合、自分でトレーニングをしてみるのも良いでしょう。




自分でできる簡単なボイストレーニング

低い声・低すぎる声を改善するボイストレーニングは、次のように行います。

まず、発声のための、リラックスするための準備運動をしましょう。

準備運動については、ここを参照してください。)

次に、「あくび」をして、喉が大きく開く感じをつかみ、その状態で「あ い う え お」と初めは小さな声で、その後、徐々に大きな声で言ってみます。

舌の中央部を上げて声を出すと、声は高くなります。 逆に、舌の中央部を下げると、声は低くなります。「エー」と言いながら、舌の中央部を上げ下げして、声の高さを変えてみましょう。

口蓋垂(のどちんこ)を引き上げた状態で声を出しても、声は高くなります。

また、喉の奥(気道)を開いた状態で声を出しても、声が高くなります。「アー」と言いながら、気道を開いたり閉じたりして、声の高さをいろいろと変えてみましょう。

また、舌を適当な位置に上げたり口角を上げたりすると、舌足らずのかわいい声になります。ただし、やりすぎないことです。

次に、本や新聞などから適当な文章を選び、それをできるだけ高く柔らかな声ではっきりと朗読してみましょう。言葉を適当な間で区切り、大きさのメリハリをつけて、聞きやすい言葉で発音します。女性の声は、早口になるとうるさく聞こえます。ややゆっくりめに話したほうがよいでしょう。

どうしても地声が高くならない場合は、裏声を自然に出せるように訓練すれば、ある程度日常的にも、必要に応じて、使えるようになります。また、ミックスボイスといって、地声と裏声を自然に切れ間なく切り替えて出すこともできるようになります。だたし、裏声やミックスボイスは地声よりも疲れやすく、声帯を痛めやすいので、長時間は出し続けないほうがよいでしょう。

これらの練習を繰り返します。

ただし、声を長時間出し続けると、声帯を痛めてしまいます。発声練習は20分程度続けたら、その後、20分以上は声を出さないようにして、喉を休ませたほうがよいでしょう。

これらの練習をする場合、必ず自分の声を録音してそれを聞いてみて、進歩があったかどうか確認してみましょう。もし、録音した自分の声が変に聞こえるようであれば、録音した声が変の項目を参照してください。

通常、一人でトレーニングをした場合、すぐに効果が出るわけではありません。少なくとも、1か月以上は続けましょう。また、トレーニングで効果が出ても、しばらく休むと元の状態に戻ってしまいます。全くやめてしまわないで、適度に訓練を続けましょう。

それでも声が高くならない場合は、ボイストレーニングの教室に通ったほうが良いでしょう。

詳細は、ボイストレーニングの項目を参照してください。


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