声の悩み

細い声

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悩み

あなたは、「声が細いね」とか「か細い声だね」言われたことはないでしょうか?

細い声とは、小さくて、自信なさそうで、頼りがいのない声のことです。

声が細くても、話す内容が十分に伝わっていれば、学校や職場で、特に問題になることはないでしょう。

しかし、あまりにも自信なさそうな細い音声で話していますと、他人から無視されがちになるかもしれません。

特に、男性の声は、細いのは好まれません。ある程度、声が太くないと、一人前に見られないかもしれません。

もし複数の人から「声が細い」と言われるのであれば、あなたの声は本当に細すぎるのかもしれません。

では、なぜそういうことになるのでしょうか?

原因

声が細いのは、声が小さいことと、声に勢いがないことが原因です。

なぜそうなるかというと、

  1. 肺から声帯を通して十分な量の空気が送られていない。 息を出すための筋肉が弱い。 肺活量が小さい。

  2. 肺から十分な量の空気は送られているが、声帯がきちんと閉じていないため空気が漏れて、声帯が十分には振動していない。

  3. ある程度の声量は出ているのに、人間にとって聞きやすい範囲で共鳴する周波数(2500〜4000Hz)が強く出ていない。

  4. 滑舌が悪い。

などの原因が考えられます。

そこで、どのような状況で細い声の問題が起こるかというと、次の2つの場合が考えられます。

  1. 家族や友人と話している時は、声は細くないが、学校や職場では細くなってしまう。

  2. 家族や友人と話している時であっても、常に声が細い。

この 1. 「家族や友人と話している時は、声は細くないが、学校や職場では細くなってしまう」の場合は、声帯などの発声器官は正常であるため、家族や友人に対しては正常な声で話すことができるのです。しかし、学校や職場では心理的に緊張しすぎてしまうため、声帯が硬く緊張しすぎて狭まってしまい、十分な声量の声が出ない、といった原因が考えられます。

過去に対人関係などで大きな失敗をしたり、強い叱責を受けたり、からかわれたりして、話すことがコンプレックスやストレスやトラウマになっているのかもしれません。そのような悪い状態は、人見知りの激しい人などに特に起こりやすいでしょう。

あるいは、生まれつきどもりがあったり、中学生や高校生が変声期で声が調子はずれになったり、あるいは、強い方言を帯びているため自分の発音に自信がなくなったりして、声が細くなる場合もありえます。

次に、2. 「家族や友人と話している時であっても、常に声が細い」場合は、声帯などの発声器官に異常があるかもしれません。あるいは、病弱で、息が弱いため声帯に十分な空気を送れないのかもしれません(肺活量が小さい)。息を出すタイミングと声を出すタイミングが合わないのかもしれません。あるいは、声の量は十分であるのに、聞きやすい周波数の声が出ていませんのかもしれません。または、家族が全員、声が細いため、本人の声も細くなる習慣がついてしまったのかもしれません。

それでは、どうしたらよいのでしょうか?

改善方法

原因の内容によって、対策は変わってきます。

上記 1. の「家族や友人と話す時は、声は細くないが、学校や職場では声が細くなってしまう」の場合は、心理的な緊張が原因であると考えられます。コンプレックスやストレスやトラウマが極端に激しい場合は、心療内科を受診することが改善の近道かもしれません。

しかし、心理的な緊張がそれほどひどくない場合は、緊張を解いて正しく発声する訓練によって、細い声を太くできるでしょう。そのような発声訓練をボイストレーニングといいます。

ボイストレーニングでは、発声のためのインナーマッスルの強化、滑舌の改善、呼気の流れの制御、声帯・舌・口などの動きの制御などの訓練を行います。

この発声の訓練を行えば、声が太くなるだけでなく、性格が落ち着いたり、明るく積極的になったりするといった副産物も期待できます。

ボイストレーニングは、インターネットや書籍を参考して独学できます。しかし、近所に教室がある場合は、教室に通って講師から直接指導を受けるほうが効果的でしょう。ただし、多くのボイストレーニング教室は、歌い方を訓練する教室です。そういった教室ではなく、話し方を訓練する教室を選びましょう。もし教室の指導者(ボイストレーナー)が言語聴覚士であれば、その教室に通うのが最善でしょう。

近くにボイストレーニング教室がない場合は、代わりに、話し方教室や、朗読サークルなどに参加するのも、良いかもしれません。

ただし、変声期の最中で声がおかしくなっている場合は、変声期が終わるまで、無理やり大きな声は出さないほうが良いでしょう。

次に、 2. の「家族や友人と話している時であっても、常に声が細い」場合で、声帯などの発声器官に異常があるかもしれない場合は、耳鼻咽喉科で診てもらう必要があります。というのは、声帯などの臓器に何か病気が隠れているかもしれないからです。耳鼻咽喉科を選ぶときは、普通の医院よりも、できたら、音声外来のある医院がよいでしょう。

あるいは、あなたが、生まれつき病弱や大病の後遺症のため、息が弱く声帯に十分な空気を送れないのかもしれない場合は、呼吸器科か内科を受診して、肺などの臓器が健康かどうかを調べてもらうのも良いでしょう。 その結果、病気などではないことがわかれば、肺活量を増やすための運動をしてみるのもよいでしょう。

もし、声の量は十分であるのに聞きやすい周波数の声が出ていない、あるいは、家族全員の声が小さいため本人の声も小さくなる習慣がついてしまったといった場合は、訓練で改善できる可能性があります。ボイストレーニング教室、話し方教室、あるいは、朗読サークルなどに参加して発声の訓練をしてみるのがよいでしょう。

しかし、教室に通うほど深刻ではない場合であれば、自分でトレーニングをしてみるのも良いでしょう。




自分でできる簡単なボイストレーニング

体が健康であれば、細い声を改善するボイストレーニングは、次のように行います。

痩せて運動不足の人や、肺活量の少ない人の場合、肺から息を押し出す力が不足して、声が細く小さくなっていることがあります。その場合は、息を押し出すための筋肉を鍛える必要があります。

寝た状態から体を起こす腹筋運動が広く知られていますが、この腹筋運動で鍛えられる腹筋というのは、腹直筋など、体の表面の筋肉です。そのため、そのような腹筋だけを鍛えても、声を大きくする目的には不十分です。そうした腹筋のほかに、呼吸に関係するインナーマッスルを鍛える必要があります。そのためには、スクワットや腕立て伏せをゆっくり行うのも有効です。

ところで、肺活量の平均値は、成人男性で3000〜4000 ml、成人女性で2000〜3000 mlですが、もし、あなたの肺活量がこれよりもかなり小さく、男性で2500 ml以下、女性で1700 ml以下の場合は、肺活量を大きくする必要があります。

これには、有酸素運動と呼吸法を組みあわせて練習するのが効果的です。ゆっくりと歩きながら、あるいは、足踏みをしながら、腹式呼吸で息を吸い込み、次に、息を吐き出します。この時、肺の上から下まで、十分に息を入れるようにします。ただし、力は入れないでください。これを数分以上繰り返します。

しかし、あなたの肺活量が平均値よりも極端に小さい場合は、この有酸素運動だけでは不十分です。この運動と並行して、毎日、大きめのゴム風船を何度も膨らますとか、あるいは、2リットル程度のペットボトルを口に当てて強く吸ったり吹いたりするとかといった運動を何度も行うのも効果的です。肺を限界まで拡張・収縮させる運動を1か月ほど続けると、肺活量が確実に大きくなります。

次に、緊張しすぎて声が細く小さくなってしまう人の場合は、体をリラックスしながら声を出す練習をします。

まず、発声のための、リラックスするための準備運動をしましょう。

準備運動については、ここを参照してください。)

次に、「あくび」をして、喉が大きく開く感じをつかんでください。 その状態で「ア イ ウ エ オ」と初めは小さな声で、その後、徐々に大きな声で言ってみます。

次に、本や新聞などから適当な文章を選んで、それをできるだけ大きな声ではっきりと朗読してみましょう。言葉を適当な間で区切り、大きさのメリハリをつけて、聞きやすい言葉で発音します。

これらを、繰り返します。

ただし、声を長時間出し続けると、声帯を痛めてしまいます。発声練習を20分程度続けたら、その後、20分程度は声を出さないようにして、喉を休息させたほうがよいでしょう。

これらの練習をする場合、自分の声を録音してそれを聞いてみて、進歩が見られるかどうか確認してください。録音については、ここを参照してください。

一般に、自分だけでトレーニングした場合、すぐに効果が出るとは限りません。少なくとも、1か月以上は根気よく続けましょう。また、トレーニングで効果が出ても、しばらく休むと元の状態に戻ってしまいます。全くやめてしまわないで、適度に訓練を続けることが重要です。

声の個性と悩み メールマガジンただし、それでも声が太くならない場合は、ボイストレーニングの教室に通ったほうが良いでしょう。

一般的なボイストレーニングの解説を参照してください。


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