声の悩み

滑舌が悪い声

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悩み

あなたは、話している最中に何度も、相手から聞き返されたことはないでしょうか? 「もぐもぐして何を言っているのかわからない」とか「滑舌(かつぜつ)が悪いよ」と言われたことはないでしょうか?

滑舌とは、活舌とも書きますが、言葉を発音するための舌や口のなめらかな動きのことを言います。 滑舌が悪いと、言葉をはっきり発音できません。声の大きさや高さが適正であっても、滑舌が悪いと、言葉の内容が相手に伝わりません。

「滑舌が良い声」と似た言葉に「歯切れがよい声」があります。「歯切れがよい声」とは、一音一音がはっきり分かれて聞こえる声のことですが、厳密に区別していない場合は、「滑舌が良い声」とほぼ同じ意味だと考えても良いでしょう。

学校や職場で、言葉が聞き取りにくいといろいろ面倒なことが起きやすいし、人と話すのが億劫になります。

もし複数の人か滑舌が悪いと言われるのであれば、あなたの話し方は本当に滑舌が悪いのかもしれません。

自分の滑舌が悪いかどうかは、自分の声を録音して、それを聞き返してみればわかるでしょう。

では、そうした問題が起こるのはなぜでしょうか?

原因

唇や舌の動きが少なすぎると、滑舌が悪くなります。

唇の動きが少ないと、「パ ピ プ ペ ポ」や「マ ミ ム メ モ」などの唇を使った音が同じように聞こえて、言葉を区別しにくくなります。表情筋や唇の周りの筋肉(口唇筋)が弱っているかもしれません。

しかし、それとは逆に、唇の動きが大きすぎると、わざとらしい、不自然な発音になってしまいます。唇に力が入りすぎると、不自然な声になります。外国の映画の、声優による吹き替えのセリフのように、大げさになってしまいます。

あるいは、滑舌が悪いのは、舌の動きが少なすぎるためかもしれません。舌の筋肉が衰えると舌がうまく動かなくなります。

口を閉じているときは、舌は上顎に接しているのが正常な状態です。しかし、舌の筋肉が衰えると舌全体が下がってきて(低位舌)、下顎の中にべったりと広がったり、喉の奥のほうに垂れ下がってしまいます。こうなると、舌が自由に動かないため、滑舌が悪くなり、舌足らずな声・喉声・鼻声になりやすくなるだけでなく、食事の時に舌を噛みやすくなったり、むせやすくなったり、あるいは、睡眠の時に気道を狭めて睡眠時無呼吸症になりやすくなったりします。

一般に、普段人と話す機会がほとんどない人は、唇や舌を十分に動かして唇や舌の筋肉を鍛える習慣がほとんどないため、滑舌が悪くなる傾向があります。

また、短い言葉を言う時ははっきりと喋れていても、長い文章を言う時は語尾が弱くなって、かすれてしまい、聞き取りにくくなっていることも考えられます。(しかし、語尾が強すぎると不自然な発声になるので、適度なバランスが必要です。)

あるいは、あなたの体の状態が原因で、活舌が悪くなる場合もあります。

たとえば、あなたはとても肥っていないでしょうか? 体が肥ると舌も肥るため、口の中で十分に舌を動かすことができなくなり、滑舌が悪くなります。

あるいは、虫歯や歯のかみ合わせが悪いことなどが原因で、息が漏れたりして、適切な発声ができない場合もあります。

そのほかには、息の出し方に問題があるため発声が悪くなる場合もあります。

声の響きを良くすると滑舌が悪くなることがあります。声の響きと滑舌は、両立させるのが難しいものです。

それでは、どうしたらよいのでしょうか?

改善方法

話す時の、唇や舌の動きを適度に大きくする必要があります。

唇の筋肉を鍛えたい場合は、「パ ビ プ ペ ポ」を何度も強く発音する、唇をしっかり閉じた状態で息を強く吸って唇をへこまし次に息を吐いて唇を膨らますのを繰り返す、あるいは、口角を上げたり口をすぼめたりを繰り返す、などの運動が効果的です。

舌の筋肉を鍛えたい場合は、NHKの「ためしてガッテン」で紹介された「カンタン舌体操」が効果的です。その方法は、「ベロは宝」(べろはたから)を強く、一音ずつはっきりと、1日20回発音するというものです。「べ」は思いっきり舌を真下に突き出して発音します。舌を出したり戻したりすることで、舌の位置を高く持ちあげる筋肉を鍛えられます。「ろ」と「ら」は舌をなめらかに動かすための運動です。「た」と「か」は舌先そして舌の奥を強く上あごに押しつけて発音するため、食べ物をのどの奥に送る筋肉を鍛えます。これによって食事の際のトラブルを防げるだけでなく、滑舌も改善されます。

もう一つの舌を鍛える方法としては、篠原さなえ氏の『「魅せる」声の作り方」』に詳しく紹介されている『「低位舌」を予防するレッスン』があります。 その方法では、少し大きめに口を開け、舌の最先端を上の歯の歯茎の少し後ろあたりにつけ、舌の裏の筋を伸ばします。その状態で、舌の先端を歯茎の後ろにつけたまま口を閉じ、舌全体をべたっと上顎に張りつけます。 舌がしっかりと上顎についている状態を確認し、その状態を常に(一日中)保ちます。寝る時は、寝入る瞬間まで、この状態をキープします。舌の位置を調節してもどうしてもこれができない場合は、口に問題があるかもしれないので、歯科医に見てもらったほうがよいでしょう。

あるいは、もし極端な舌の肥満のため、十分に舌を動かすことができない場合は、まずダイエットなどをして痩せたほうが良いかもしれません。

また、虫歯や歯のかみ合わせが原因で、発声が不完全になる場合は、歯の治療をする必要があります。

息の出し方に問題がある場合は、呼吸に関係する筋肉を鍛えたり、腹式呼吸を練習したりしたほうが良いかもしれません。

もし、滑舌と声の響きが両立できない場合は、どちらかを選ぶ必要があります。一般的には、会話のためには滑舌を選び、歌のためには響きを選ぶべきでしょう。

また、もし、語尾が弱くなって、聞き取りにくくなっている場合には、語尾をしっかり発音する必要があります。しかし、しっかり発音しすぎると不自然になりますので、手加減が必要です。

もし、あなたの体が正常であるならば、心理的な緊張を解いて正しく発声する訓練によって、声を大きくすることができるでしょう。そのような発声訓練をボイストレーニングといいます。

ボイストレーニングでは、発声のためのインナーマッスルの強化、呼気の流れの制御、声帯・舌・口などの動きの制御などの訓練を行います。

この訓練を行えば、滑舌が良くなるだけでなく、性格が明るく積極的になるといった副産物も期待できます。

ボイストレーニングは、インターネットや書籍を参考にして独学することができますが、もし近所に教室がある場合は、教室に通って講師から直接指導を受けるのも良いでしょう。もし指導者(ボイストレーナー)が言語聴覚士であれば、その教室に通うのが最善でしょう。

近くにボイストレーニング教室がない場合は、代わりに、話し方教室や、朗読サークルなどに参加してみても、ある程度の効果が得られるかもしれません。

しかし、教室に通うほど深刻ではない場合、自分でトレーニングをしてみるのも良いでしょう。




自分でできる簡単なボイストレーニング

体が健康である場合、滑舌が悪い声を改善するボイストレーニングは、次のように行います。

まず、発声のための、リラックスするための準備運動をしましょう。

準備運動については、ここを参照してください。)

次に、唇と舌を大きく動かす練習に入ります。

母音をはっきり言えない場合は、「ア イ ウ エ オ」を、口を大きく動かして発音しましょう。

無声音をはっきり言えない場合は、「パカ タカ パカ タカ」などと、唇の動きを意識して発音します。

舌の動きが悪い場合は、「ラア タア ナア カア サア」などと、舌を大きく動かして発音します。

次に、本や新聞などから適当な文章を選び、それをできるだけはっきりした声で朗読してみましょう。言葉を適当な間で区切って、大きさのメリハリをつけて、聞きやすい言葉で発音しましょう。文章を話す場合は、語尾をはっきりと発音することが重要です。

これらを繰り返します。

ただし、声を長時間出し続けると、声帯を痛めてしまいます。発声練習は20分程度続けたら、その後、20分以上は静かにして、喉を休ませたほうがよいでしょう。

これらの練習をする場合、必ず自分の声を録音してそれを聞いてみて、何かしら進歩があったかどうか確認してみましょう。録音した自分の声が変に聞こえるようであれば、録音した変な声を参照してください。

普通、独学でトレーニングした場合、すぐに効果が出るわけではありません。少なくとも、1か月以上は練習を続けましょう。また、トレーニングで効果が出ても、しばらく休むと元の状態に戻ってしまいます。全くやめてしまわないで、適度に訓練を続けることが必要です。

それでも滑舌が良くならない場合は、ボイストレーニングの教室に通ったほうが良いでしょう。

詳細は、「ボイストレーニング」を参照してください。


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