書籍全体の文字数はどのくらいが望ましいですか?
ファイル容量の制限がありますか?
電子書籍の本文の文字数は、12,000文字~20,000文字が適していると言われています。これは紙の本に直すと、30ページ~50ページに相当します。スマートフォンを使って、通勤・通学や昼休みなどのすきま時間に読書する場合は、この程度の文字数が適当と思われます。一方、電子書籍の内容が40,000文字(100ページに相当)以上になると読者は書籍の内容の全部は読んでくれないと言われてきました。しかし、最近では大画面のタブレットやパソコンでじっくり読書する人々が増えてきましたので、この限りではありません。書籍の内容に応じて書籍の文字数を決めてください。
これとは別に、Amazonの電子書籍にはファイルサイズの制限があります。文字情報と画像をすべて含んで電子書籍形式に変換した時の合計ファイルサイズは650MB以内に収めなければなりません。1 枚の画像ファイルの最大ファイルサイズは 5 MB です。表紙画像の最大ファイルサイズは 50 MB です。
ただし、書籍のサイズが10MBを超えると3G回線ではダウンロードできないことがあるので、購入者が敬遠して販売冊数が低下する恐れがあります。
紙書籍の場合にはファイルサイズの制限はありませんが、ページ数が多くなると書籍の定価が高くなります。NexPublishing出版サービスを使って印刷する場合、モノクロ100ページの本で最低販売価格が720円、カラー100ページの本で最低販売価格が1450円になります。できたら販売価格は1,500円以内に収めましょう。
また、商用出版の紙書籍は通常オフセット印刷機で印刷されますが、オンデマンド印刷の紙書籍は通常レーザープリンターで印刷されます。レーザープリンターで印刷した紙書籍は、現状では、カラー写真の色が少しくすんで黒っぽくなってしまうので、写真集や画集にはあまり適していません。