本文内の画像の大きさははどのように決めたらよいですか?
どのような電子書籍閲覧端末に電子書籍を表示したいかによって、画像の大きさは変わってきます。
しかし、大体の目安はあります。
スマートフォンやタブレットは通常縦長に保持しますので、画面の横方向の幅が、縦方向の高さよりも狭くなります。そのため、表示する画像の最大横幅が問題になります。
iPhone 3 の画面の横幅は 320 ピクセル、Xperia acro SO-02C の横幅は 480 ピクセルしかありませんでしたが、最近の代表的な端末の画面の横幅は 600 ~1600 ピクセルあります。
そこで、画面の幅いっぱいに画像を表示したい場合は、現状では、画像の横幅は 600 ピクセル程度にすればよいことになります。とは言え、画面いっぱいに表示するといっても、画面の上下と左右にそれぞれ自動的に空白が入るため、大きな画像を厳密に画面いっぱいに表示できるわけではありません。
画面横幅が 600 ピクセルの端末では、表示する画像は横幅が 600 ピクセルあればちょうどよいのですが、一方、横幅が 1600 ピクセルあるような高解像度端末ではどうなのでしょうか? 高解像度端末と言っても、画面全体の大きさは低解像度端末とほぼ同じ(たとえば 7 インチ)であり、解像度だけが約 2 倍になっているのです。
高解像度 1600 ピクセルの端末で幅 600 ピクセルの画像を表示すると、やはり、画像は画面幅いっぱいに大きく表示されます。しかし、画質の低下が目立ってしまいます。
そこで、画質の低下が起きないようにするために、画像サイズを大きくする必要があります。
では、画像をどのくらいの横幅にすればよいのでしょうか?
現状では、画像の横幅は 1200 ピクセルにするのが望ましいと思われます。
端末を縦長に保持した画面で、画像を画面いっぱい表示したい場合、推奨画像サイズは次のようになります。
横幅: 1200 ピクセル
縦長さ: 2000 ピクセル以下
解像度: 300 ピクセル/インチ(dpi)を推奨(72 ピクセル/インチ でも可)
一枚の画像ファイルの大きさは最大で 5MB ですが、できるだけ小さくしましょう。なるべく 100KB 以下にします。
画像の保存形式は、jpg か gif の内、ファイルサイズが小さくなるほうを選びます。jpg と gif では、パソコン上で見え方が少し違いますが、電子書籍に組み込むと少しぼやけるため、ほとんど同じように見えます。
なお、画像の縦横サイズが画面の縦横サイズよりも大きい場合(たとえば、画像の横幅が 2000 ピクセルの場合)、画像は自動的に縮小されて画面いっぱいの大きさに表示されます。
もし画像サイズの調整方法がわからない場合は、その画像をそのままアートジャムにお送りください。アートジャム側で調節いたします。
なお、オンデマンド紙書籍の場合は、書籍の紙面の大きさに合わせて画像の大きさを調節する必要があります。その調節はアートジャム側で行います。
挿入画像(写真やイラスト)の編集は、合計10枚までは無料です。
画像内の文字の大きさはどのくらいにしたらよいですか?
挿絵やグラフなど、画像内に文字を入力したい場合、文字(フォント)の大きさに注意する必要があります。文字が小さすぎると読みにくくなるからです。
最小の文字サイズとしては、以下のようにすると良いでしょう。
画像の横幅: 1200ピクセル
フォント: MS Pゴシック または MS P明朝
解像度: 72 ピクセル/インチ
最小文字サイズ: 45 ピクセル
しかし、筆文字などの読み取りにくいフォントで文字入力した場合は、もう少し大きめのサイズにします(50ピクセルなど)。
画像内の大きな見出しの文字サイズは60ピクセルくらいでも良いでしょう。
印画紙などにプリントした画像や紙に書いたイラストを使えますか?
電子データがない場合は、印画紙などにプリントした画像や紙に書いたイラストでも画像として使うことができます。郵送か宅配便でアートジャムまでお送り下さい。スキャナーで電子化した後、元の原稿をお客様宛てに返送いたします。
その際、電子化の料金は別途お見積もりいたします。また、写真に傷がついていたり、色が退色していたりして補正する必要がある場合も、別途お見積もりいたします。