商業出版の方法について
商業出版とは、通常、紙書籍を出版社が出版費用を負担して出版することを言います。著者が出版費用を負担して出版することを自費出版といいますが、商業出版はそれとは異なるものです。
といっても、現実には、著者が出版費用の一部あるいはほとんどを負担する商業出版もあります。出版された本の多くを著者が買い取らなければならない場合もあります。そうなると、商業出版といっても、自費出版とあまり変わらなくなります。
また、印税率は、商業出版では書籍価格の8%~10%と言われていますが、実際には4%程度しかないこともあります。この割合は、著者と出版社との力関係によって決まるものです。
では、それでも、商業出版したい場合は、どうしたらよいのでしょうか?
出来上がったあなたの書籍原稿を出版社に持ち込んだらどうでしょうか?
しかし、一般的には、無名の著者が、出来上がった書籍原稿を出版社に持ち込んでも、編集者は忙しいため、ほとんど読んでもらえません。
そこで、出版企画書を提出することになります。出版企画書であれば、編集者が読んでくれる可能性は高くなります。そして、それが通れば編集者から著者に声がかかります。
しかし、編集者が注目するような出版企画書を書くのは大変なことです。
そこで、出版実績のない、無名の著者は、出版コンサルタントや出版コーディネーターといわれる人たちに依頼するケースが多くなります。
彼らに依頼すれば、商業出版にこぎつける可能性がかなり高くなるからです。
もちろん、彼らに相談するだけでそれ相当の費用(相談料)がかかります。
相談料は、2015年現在で、相場が10万円程度です。しかし、その程度の相談料で受け付けてくれるのであれば、かなり良心的な出版コンサルタントあるいは出版コーディネーターであると考えることができます。(もっと高い相談料を請求される場合も多いようです。)
しかし、相談したからといって必ず商業出版にこぎつけるわけはありません。相談したとしても、やはり出版にこぎつける可能性は低く、相談がまったく無駄になる可能性のほうが高いのです。
また、運よく出版にこぎつけたとしても、無名の著者の本は、販売促進プロモーションがなければほとんど売れません。
出版社は、積極的にその本の販売促進プロモーションをやってくれるわけではありません。
販売促進プロモーションは著者が行うこともできますが、それを効果的に行うことが難しい場合は、やはり出版コンサルタントあるいは出版コーディネーターに販促プロモーションを依頼する必要があります。その際には、もちろん、上記の10万円とは別に、追加の費用がかかります。
ところで、上記の場合とは別に、商業出版が可能になる場合があります。
たとえば、インターネットや電子書籍などを通じて、著者が数千人以上の潜在読者を抱えていたりする場合は、出版社のほうから著者に商業出版をしないかと打診してくる場合があります。その場合、すでに出版されている電子書籍とほとんど同じ内容の紙書籍が商業出版されることもあります。
現在は、電子書籍と紙書籍はまったく別のものだと考えられることが多いため、同じ内容の書籍が電子版と紙版と同時に出版されても問題はないのです。これは電子書籍のメリットと考えることができます。
さて、著書を数多く出すことによって知名度が上がり、徐々に販売数が伸びてゆきますが、それは電子書籍の場合でも同じです。
そのため、電子書籍を一冊だけ出して終わりにするのではなく、同じジャンルの電子書籍を数多く出版することが重要になります。そうなれば、商業出版につながる可能性も、運がよければ期待できます。
販売促進プロモーションについて:
アートジャムがあなたの電子書籍を出版する場合、最低限の販売促進プロモーションはアートジャム側で、基本料金内で行います。そのため、あなたは、安心してあなたの書籍の出版をアートジャムにお任せすることができます。