Amazonから販売するのが望ましい理由
Amazon(アマゾン)で販売するのが望ましい理由として挙げられる中で一番重要なのは、販売シェアの問題です。
電子書籍は関連した電子書籍ストアからのみ販売されます。たとえば、Amazon Kindleの電子書籍は、 Amazon Kindleストアからのみ販売されます。その他の主要な電子書籍の場合も同様です。
電子書籍の販売ストアとしては、現在、Amazon Kindleストアのほかにも、楽天kobo、アップルのiBookStoreなどがあります。2014年10月16日発表のICT総研の調査では、楽天koboストアがシェア1位、Amazon Kindleストアが2位でした。しかし、別の調査ではAmazon Kindleストアが1位、iBookStoreが2位であるとの報告もあります。楽天koboストアは今までサービス内容に不安がありましたので、将来性に疑問が付きます。そのため、もしどれか一つだけストアを選ぶとしたら、Amazon Kindleストアを選ぶべきでしょう。
一方、一つだけのストアにこだわらないで、主要なストアすべてで電子書籍を販売することも可能です。しかし、その場合は、電子書籍の形式がストアごとに異なるため編集作業が煩雑になること、また、Amazonストアでの独占販売が不可能になるため、Amazonの印税率70%が適用不可能になり35%に固定されてしまう、といった問題が生じます。
それゆえ、現状では、販売はAmazon Kindleストアひとつだけに集中することが望ましいと思われます。