アートジャム:声

声の個性を音声学で比較しながら楽しむ方法や自分の声をボイストレーニングする方法を紹介します。

未分類

18. 力が入りすぎた声

投稿日:2018年3月16日 更新日:

力が入りすぎた声
アートジャムの無料メールマガジンをどうぞ↓ 詳しい情報をお知らせします!
メルマガ

悩み

あなたは、声に力が入っていて、少し話しただけで喉が疲れてしまったことはないでしょうか?

必要以上に力の入った声は、だみ声ほどは不快な声ではないですが、あまり気持ちの良い声ではありません。そのため、力を込めた声は、本人だけでなく、聴いている人をも疲れさせてしまいます。

力の入った声は、うるさかったり、大きかったりする声であることも多いのです。

では、このように声に無駄な力が入るのはなぜでしょうか?






原因

喉を締め付けて、強い息で声を出そうとすると、声帯が緊張して、力の入った声になります。

その時、吐きだす息の圧力が強いため、声が大きくなります。力の入った声を出すと、相手に、気が強い印象を与えます。

この時、あなたの聴覚に問題があると、自分の声や他人の声が聞き取りにくいため、さらに声に力をこめて、大きな声になります。そのような声は、ますます相手から敬遠されます。

それでは、声に力を入れないためには、どうしたらよいのでしょうか?

改善方法

喉を締め付けて声を出す癖がついている場合は、喉の力を抜く練習をする必要があります。

顎を斜め後ろに引いて、あくびをすると、喉の力が抜け、声帯の緊張が緩みやすくなります。その状態で息を適度に抜きながら声を出すと、柔らかな発声になります。しかし、この時、息を抜きすぎると、不明瞭な発声になります。

もし、言葉を発する時に舌がうまく動かないのであれば、舌を動かす訓練も行う必要があります。

そのような発声訓練を、ボイストレーニングといいます。

ボイストレーニングを行えば、声の力が抜けて発音が柔らかくなるだけでなく、滑舌が良くなったり、性格が穏やかになったりするといった副産物も期待できます。

そうしたトレーニングは、インターネットや書籍を参考にして一人で勉強することができます。しかし、あなたの近所に教室がある場合は、教室に通って、講師から直接指導を受けるほうが良いでしょう。ただし、このような教室を選ぶ場合は、歌唱法を訓練する教室ではなく、話し方を訓練する教室を選ぶ必要があります。

近くにボイストレーニング教室がない場合は、その代用として、話し方教室や、朗読サークルなどに参加しても、ある程度の効果が得られるでしょう。

しかし、教室に通うほど深刻ではない場合には、自分でトレーニングをしてみるのも良いでしょう。

それに対して、難聴など、聴力に問題がありそうな場合は、耳鼻咽喉科で診断してもらうほうがよいでしょう。






自分でできる簡単なボイストレーニング

力が入りすぎた声を改善するボイストレーニングは、次のように行います。

まず、喉を締めつける癖がついている場合は、喉の力を抜いて発声する練習をします。

では、発声のための、リラックスするための準備運動をしましょう。

(準備運動については、ここを参照してください。)

次に、「あくび」をして、喉が大きく開く感じをつかみます。これが、喉の力を抜いた状態なのです。その状態で「ア イ ウ エ オ」と最初は小さな声で、その後、徐々に声を大きくして言ってみます。

次に、本や新聞などから適当な文章を選び、それをできるだけ喉の力を抜いた、柔らかな声で、はっきりと朗読してみましょう。言葉を適当な間で区切り、大きさのメリハリをつけて、聞きやすい言葉で発音しましょう。

これらを繰り返します。

ただし、声を長時間出し続けると、声帯を痛めてしまいます。発声練習は20分程度続けたら、その後、20分程度は声を出さないようにして、声帯を休ませたほうがよいでしょう。

これらの練習をする場合、必ず自分の声を録音してそれを聞いてみて、何か進歩があったかどうか確認してみましょう。もし、録音した自分の声が変に聞こえるようであれば、「録音した変な声」を参照してください。

通常、自分だけでトレーニングした場合、すぐに目に見える効果が出るわけではありません。少なくとも、1か月以上は訓練を続けましょう。また、トレーニングで効果が出ても、しばらく休むと元の状態に戻ってしまいます。全くやめてしまわないで、その後も、適度に訓練を続けることが必要です。

ただし、十分な効果が得られないようであれば、ボイストレーニングの教室に通ったほうが良いでしょう。

詳細は、ボイストレーニングの説明を参照してください。






コメント

声についての心配事がある方はコメントをお寄せください。コメントの内容は、アートジャム内のメディアや書籍内で掲載させていただく場合があります。コメント入力欄はこの項目のずっと下のほうにあります。

-未分類
-

執筆者:


  1. wp-voice より:

     
    以下はバックナンバーです:

     
    ■管理者 より:
    date:2018/01/28(日)00:15
    ありさ様

    喉に力が入っている時の声は、一般に、大きな声になったり硬い声になったりします。

    声が震えたり不安定な声になるというのは、あるいは、喉の力を抜きすぎているからかもしれません。または、自然にそのような声になる癖が付いてしまっているからではないでしょうか。

    喉の力を抜きすぎていると思える場合は、適度に喉に力を入れて発声してみてください。

    悪い癖が付いている場合はそれを矯正するのは大変ですが、希望する声が出るようになるまで根気良く練習を続けてみましょう。

     
    ■ ありさ より:
    date:2018/01/27(土)13:25
    緊張したとき喉に力が入るのが気になり、こちらの記事を参考に録音などして喉の力を抜いて発生しても緊張していないのに途中で声が震えたり不安定な声だと感じます…

    改善策はありますでしょうか?

     
    ■ 管理者 より:
    date:2018/01/14(日)18:53
    小豆様

    スポーツ中に大きな声が出せないのは、喉(声帯)が緊張しすぎるためだと思われます。

    喉をリラックスさせて大きな声を出す練習を、毎日行ってみてください。練習中と同じ大きな声が本番でも出せるようになるまで、続けてみましょう。

     
    ■ 小豆 より:
    date:2018/01/13(土)19:45
    普通に話す分にはまったく問題ないのに
    スポーツ中に大きな声(ファイト!など)を出そうとすると詰まって出せなかったり、通りずらい声になってしまいます…。
    どうしたらよいのでしょうか?!

     
    ■ 管理者 より:
    date:2016/02/18(木)16:05
    建吉様

    「つ」の音がつまる言葉と、つまらない言葉があるのですね。

    長い間にそういった癖がついてしまったのでしょう。

    たとえば、「松田」であれば、「まった」とか「まつっだ」になるのでしょうか?

    「つ」の音がつまる言葉を、つまらないように注意して、繰り返し練習すれば、その癖が取れると思います。

    ●「松田」が「まっだ」になる場合:

    「松田」は、「ま」と「つだ」を続けて発音しないで、少し息を切って「ま・つだ」のように発音してみたらいかがでしょうか?それができたら、少しずつ「ま」と「つだ」をつなげるように発音します。

    ●「松田」が「まつっだ」になる場合:

    「まつ」と「だ」を続けて発音しないで、少し息を切って「まつ・だ」のように発音してみたらいかがでしょうか? その時、「つ」に力を入れないようにします。それができたら、少しずつ「ま」と「つだ」をつなげるように発音します。

    他の言葉も同様に、適当な位置に息の切れ目を入れて練習してみてください。

     
    ■ 建吉 より:
    date:2016/02/18(木)13:40
    お伝えしますの「お」に力が入り 
    おったえします
    おつかれさんは全く問題ないんです
    その他 松田 宇都宮 発電所がそれぞれ
    「つ」の音がつまります
    はつらつ 松山 うつ病などは
    まったく問題なく発声出来るんです
    是非 アドバイスをお願いします。

comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

関連記事はありませんでした