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悩み
あなたは、最近、自分の声が老化して、かすれてきたと思ったことはないでしょうか?
老けた声やしわがれ声になっていないでしょうか?
昔と比べて、大きい声が出せなくなったのではないでしょうか?
年を取れば、誰でも体が老化しますが、同時に、声も老化します。しかし、老化には個人差があります。
自分の声が老化したかどうかは、自分の声を録音して、それを若い頃に録音した声と聴き比べてみればわかるでしょう。
では、声が老化するのはなぜでしょうか?
原因
年を取ると、声帯などの発声器官も老化するため、声も老化するのです。
年を取ると、まず、肺から息を出すための筋肉が低下し、吐く息の圧力が弱くなってきます。 そのため、十分な量の息を送り出せなくなるため、声がかすれたり、大きな声を長く出しにくくなります。
また、声帯や口のまわりの筋肉が弱くなって、唇や舌を正しく動かせなくなるため、滑舌が悪くなります。さらに、一定の位置に唇や舌を保てなくなるため、一定の声を続けて長く出しにくくなります。
声帯は老化によって萎縮すると、完全には閉まらなくなり、声がかすれてきます。女性よりも、男性の方が、声帯は大きく萎縮します。
また、老化が原因で咽喉内の粘膜に凹凸ができてくるため、空気が通る時に不要な渦ができて、雑音が発生します。そうなると、声がザワザワとかすれてきます。
また、タバコを吸っていると、タバコの煙に含まれるタールが原因で声帯に炎症が起きやすいため、声がかすれやすくなります。
また、声は老化するだけでなく、男性も女性も、声の高さの範囲が狭まってきます。 70歳頃から、高い声が出にくくなるだけでなく、同時に、低い声も出にくくなります。この変化の度合いも、女性よりも男性の方が、大きくなります。
そうした様々な原因によって、老けた声になってくるのです。
それでは、どうしたらよいのでしょうか?
改善方法
声の老化を防ぐためには、様々な努力を行う必要があります。
まず、タバコを吸っている場合は、禁煙しましょう。
腹式呼吸ができなくなっている場合は、腹式呼吸の練習をしましょう。
年を取ると体が老化するため、声帯、舌、唇などもそれぞれ老化します。そのため、声が老化するのは完全には防げません。
しかし、運動すれば筋肉が若い時のように太くなるのと同じように、声に関連する筋肉を鍛えれば、ある程度は、声を若返らせることができます。声を大きくし、滑舌の良い、聞きやすい声にすることが可能です。
そのような老化した発声法を改善するために、ボイストレーニングを行いましょう。
ボイストレーニングができない場合は、毎日、短時間でもよいので、大きな声を出す機会を作りましょう。
自分でできる簡単なボイストレーニング
老化した声を改善するボイストレーニングは、次のように行います。
あなたの筋肉が老化で細くなったために、肺から息を押し出す力が不足しているのかもしれません。その場合は、息を押し出すための筋肉を鍛える必要があります。
その場合、呼吸に関係するインナーマッスルを鍛えましょう。 スクワットや腕立て伏せをゆっくり行うのが有効です。
次に、発声のための、リラックスするための準備運動をしましょう。
(準備運動については、ここを参照してください。)
次に、滑舌を改善するには、次の練習をします。
母音をはっきり言えない場合は、「ア イ ウ エ オ」を、口を大きく動かして発音します。
無声音をはっきり言えない場合は、「パカ タカ パカ タカ」などと、唇の動きを意識して発音します。
舌の動きが悪い場合は、「ラア タア ナア カア サア」などと、舌を大きく動かして発音します。
次に、本や新聞などから適当な文章を選びましょう。それをできるだけ大きな声ではっきりと朗読してください。言葉を適当な間で区切り、声の大きさのメリハリをつけて、聞きやすい言葉で発音しましょう。
これらを繰り返します。
ただし、声を長時間出し続けると、声帯を痛めてしまいます。このような発声練習は20分程度続けたら、その後、20分程度は声を出さないようにします。そのようにして、休憩を入れて、喉を休ませたほうがよいでしょう。
これらの練習をする場合、必ず自分の声を録音してそれを聞いてみて、何らかの進歩があったかどうか確認してみましょう。もし、録音した自分の声が変に聞こえるようであれば、声の録音の説明を参照してください。
一般に、自分だけでトレーニングをしてみた場合、すぐに効果が出るわけではありません。少なくとも、1か月以上はトレーニングを続けましょう。高齢者は、特に、根気よく続けることが重要です。また、もし、改善効果が出ても、しばらく休むと元の状態に戻ってしまいます。ぱったりとやめてしまわないで、適度に訓練を続けることが必要です。
ただし、十分な効果が得られない場合は、ボイストレーニングの教室に通って、専門家の指導を受けたほうが良いでしょう。
詳細は、ボイストレーニングの説明を参照してください。
コメント
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