大会社から受注した翻訳の場合、使用する専門用語やそれら用語の使用法を指定されている場合があります。
たとえば、「data」(データ)という用語は単数扱いまたは複数扱いの両方が可能ですが、F社では必ず単数扱いするのに対し、N社では複数扱いします。そのため、F社から発注された翻訳では「The data is …」と書く必要があり、また、N社から発注された翻訳では「The data are …」と書く必要があるのです。こうした点に注意しないで漫然と翻訳していると、後からクレームがつく場合があります。