翻訳の原文に不明瞭な表現があった時など、翻訳しっぱなしにしておいてはいけません。
たとえば、使用した専門用語が正しいと確信が持てない時、そのことを翻訳ファイルとは別の文書に記入して発注者に連絡する必要があります。
このような連絡用の文書を翻訳連絡票などと呼び、通常はExcelファイルなどに記入します。
また、たとえば、
「A. xが10以下の場合は・・・。B. xが10以上の場合は・・・。」
というような非論理的な文章に出会うことがあります。
これだと、「xが10の場合」は「A」に該当するのか、「B」に該当するのか判断できません。
このような原文は、文章の前後関係や参考図表などから、
「A. xが10未満の場合は・・・。B. xが10以上の場合は・・・。」
または
「A. xが10以下の場合は・・・。B. xが10を超える場合は・・・。」
のどちらかであると解釈して、翻訳する必要があります。
そして、どちらかの解釈を採用して翻訳した後、そのことを翻訳連絡票に記入します。翻訳連絡票は翻訳会社によりチェックされ、発注者に渡されます。
翻訳者の解釈が誤っている可能性もありますので、誤訳を防ぐため、こうした連絡は必ず行う必要があります。